犬に名前をつけるときに知っておきたい5つのこと
あなたの愛犬の名前は何ですか?また、これから犬と暮らそうと考えている方は、どんな名前を考えていますか?愛犬に名前をつけるのは楽しいことですが、頭の痛いことでもあります。そんな時、ヒントを考えればもっと素敵な名前が思いつくかもしれません。
<目次
1:犬には短い音節が聞き取りやすい
2:「難しい音」の方が犬にはわかりやすい。
3:しつけやトレーニングで使う言葉に似た名前は避ける。
4:同居人や家族の名前に似た名前は避ける。
5: 名前が与える印象を考える。
試しに名前をつけてみて、愛犬の反応を見る!
1: 短い音節の方が犬には聞き取りやすい。
子犬の場合
名前はできるだけ短く:
血統書をお持ちの方はご存知だと思いますが、血統書の名前は洋犬にとって驚くほど長いものです。長すぎる名前は、犬であれ人であれ、日常生活では好ましくない。結局、ほとんどの犬は短縮形や別の名前、ニックネームで呼ばれることになる。
犬に関する著書が多い心理学者のスタンレー・コレン博士は、長年の経験から「2音節の名前の方が言いやすく、犬も反応しやすいようだ」と語っている(*1)。
(*1)また、動物行動学者のパトリシア・マコーネル博士は、最初の音節が2番目の音節を導く役割を果たし、2音節の名前の方が犬の注意を引きやすいという考え方に反論している。動物行動学者のパトリシア・マコーネル博士も、「柔軟な使い方ができる名前が最も効果的だろう」(*2)という考えには、やや肯定的な意見を持っているようだ。
(*2)つまり、犬にとっては「アリストテレス」という名前よりも「バーニー」の方が理解しやすいのだ。
2:「難しい音」の方が犬にはわかりやすい。
子犬の場合
愛犬がどの音に最も反応するかを知る一つの方法は、母音と子音をいろいろと聞かせてみることかもしれない
ブロードバンドの音には、"k"、"p"、"d "などの "硬い "子音が含まれます。この "子音 "は、母音+"柔らかい "子音よりも、脳の聴覚受容ニューロンを刺激しやすく、犬の注意を引きやすい。犬がクリッカーの音によく反応するのは、その広帯域の音のためである(*2)。
(*2) 日本語の「k」「p」「d」を見ると、子音では「t」「b」「d」が「破裂音」に分類され、「t」「b」「g」も含まれている。
もしこれが正しければ、「マロン」という名前よりも「クーパー」や「ダイスケ」といった名前の方が犬には認識されやすいことになる。愛犬と一緒にスポーツを楽しみたいのであれば、これらの名前を意識して名前をつけることで、愛犬がコマンドを意識しやすくなるのも一つのアイデアだ。
その他、母音、特に "a"、"e"、"i"、"y"(広帯域?)の名前も重要です。母音、特に "a"、"e"、"i"、"y"(広帯域?)、そして "ee "や "aa "で終わる名前は犬の注意を引きやすいという説もある。
一般に、犬は母音は聞き取りやすいが、子音は聞き取りにくいとよく言われる。しかし、子音がまったく聞こえないというわけではない。
余談だが、犬が人間の言葉をどのように聞き取るかについての研究によると、犬には語彙がなく、子音を聞き取る耳もないことが分かっている。ある研究によると、犬は語彙や文脈を理解しないにもかかわらず、音を処理する脳の機能は人間と似ているという。つまり、主に右耳から脳に入った音は左脳で処理され、左耳から入った音は右脳で処理される。
この実験では、スピーカーを使って犬の両側から数種類の音を流した。犬たちは、聞き慣れた命令のような言葉を聞くと首を右に向け(=左脳が情報を処理)、わざと聞き取りにくい合成音を聞くと首を左に向けた(=右脳が情報を処理)。研究者たちは、脳の情報処理方法という点で、犬が人間と非常によく似た行動をとることを発見した。
研究者たちは、この結果は「犬は私たちが誰であるか、どのように話すかだけでなく、私たちが何を話すかにも注意を払うという考えを十分に裏付けている」と述べている(*3, 4)。
3:しつけやトレーニングで使う言葉と似た名前は避ける。
子犬の場合。
すでに一緒に遊ぶ犬友達がいる場合は、その犬の名前に似た名前を使うとよいかもしれない。
4:自分や家族と同居している犬と似た名前は避ける。
3.と同様、先住犬の名前が「サム」で、後から来た犬に「サミー」と名付けた場合、犬同士が迷子になってしまう可能性があります。ラブ」と「ラッキー」、場合によっては「ラブ」と「リリー」など、同じ「行」で始まる名前も迷わせる可能性があります。
5:名前が与える印象を考える
名前は体を表すという説もあれば、その逆もあるが、名前の響きや意味によって、ある種のイメージを与えることができる。
一般的にちょっときついイメージのある「ハルク」や「ケント」という名前をつければ、より強いイメージになりますし、逆に超大型犬に「チビ」という名前をつければ、かわいいイメージになります。
場合によっては、自分がどんな犬に育てたいのか、他人にどう思われたいのかを考えることも大切です。
試しに名前をつけてみて、愛犬の反応を見てみましょう。
いくつか名前を選んでみたものの、よくわからない場合は、その名前で犬を呼んでみて、反応を見るのもいいでしょう。あなたが考えた名前に犬があまり反応しなかったら、それは悲しいことでしょう。試した名前の中で、愛犬が一番反応しやすい名前を選んであげるといいかもしれませんね。
犬の名前の参考例
最後に、犬の名前の選考例をご紹介します。
犬の名前の選定例
犬種の歴史を調べたり、外国語で名前を調べたりすると、選択肢も広がります。
例えば、アメリカン・ケンネル・クラブの公式サイトには「DOG NAME FINDER」というページがあり、代表的な犬の名前がカテゴリー別に掲載されているほか、アイルランド犬、狩猟犬、ハスキー、フランス名、ユニークな名前などに適した名前が掲載されている。このリストには、アイルランド犬、狩猟犬、ハスキーに適した名前や、フランス風の名前、ユニークな名前なども掲載されている。
日本では、漢字で書くと1~2文字、ひらがなやカタカナで書くと2~3文字の名前が圧倒的に多い。メス犬の場合、花や飲食物にちなんだ名前が多く(はな、もも、さくら、小梅、花・はな、小春、もか、マロンなど)、オス犬の場合、意外に古風な名前が目立つ(小太郎・虎太郎、小鉄・こてつ、福・ふく、茶々丸、大和、風太など)。
中でも「空」「マロン」「チョコ」「ココ」「モコ」「麦・ムギ」「ココア」といったユニセックスな名前が人気のようだ(※5)。
こうした名前リストを参考にするのもいいし、他にはないユニークな名前を考えるのも楽しい。名前は一生使うもの。言い換えれば、犬そのものにもなり得る。皆さん、愛犬のために素敵な名前を考えてあげてください。